海水水槽の立ち上げ1(器具の準備)

このコンテンツは、海水魚飼育について記載しています。海水で淡水魚は飼えません!

私の場合、子どもが磯遊びで採取した生き物の飼育と観察を目的にしていますので、
海水魚の飼育をメインとした強制濾過での水槽立ち上げを行います。
サンゴ飼育等の場合は、ベルリン式等のナチュラルシステムの構築を検討下さい。
以下、今回の海水水槽立ち上げに際し用意した器具です。
 

海水水槽立ち上げ準備

(1)水槽の設置場所を決める
エアコンがあり、水の取り回しが容易で、水槽台、床に強度があり、
静かな部屋(子どもが暴れない)が理想ですが、当方、許されるのが、
玄関の下駄箱の上のみです。
【関連記事】それでも下駄箱の上に水槽を置く。下駄箱を補強。(自己責任)
 
(2)濾過フィルターの選定
飼育したい生体に合わせて設備を用意するか、使用する設備に合わせて飼育する生体を選ぶか?
当方の場合、設置場所の都合上、設備に合わせて生体を選択になります。
 
・オーバーフロー
当方、設置場所の都合上、オーバーフローは行えません。
 
・上部フィルター
後のプロテインスキマーや、ポンプの増設の為、水槽上の空間は開けておきたいので
上部フィルターは、採用しません。
塩ダレの問題や設置場所の都合上、あまり重量物を載せたくないと言うのもあります。
 
・外掛式フィルター・投込式フィルター
メインで使用するには、濾過能力が不足してますし、海水で使用すると塩ダレの問題があります。
 
・外部フィルター
設置場所は、フィルターの揚力の範囲なら、比較的融通がききます。
濾過槽の容量分、水量が増えます。
単体で、水流ポンプの代わりになります。
 
当方環境では、外部フィルターを採用しました。
 
(3)底砂の選択
まず、底砂を敷く、敷かないの選択肢があります。
チンアナゴ、テッポウエビ等、生体によっては必須になります。

    底砂を敷くメリット

  • 見た目がキレイ。
  • 底砂自体に濾過能力がある。
  • 底砂を厚く引くことで嫌気濾過(硝酸塩を還元濾過し、窒素にして空気中に放出)が期待できる。
    底砂を敷くデメリット

  • 残餌や生体の糞等、栄養塩(硝酸塩、リン酸塩)が蓄積する。
  • 白点病等の病気の温床になる。
  • 底砂にコケが生える。
  • 底砂を厚く敷くと嫌気域ができ、で硫化水素が発生する可能性がある。
  • ライブロックを底砂に直置きすると、ライブロックが腐敗する可能性がある。

デメリットの方が多いので底砂は必要ない様に思いますが、
貝など砂に潜って寝る生体の為に、底砂は敷くことにしました。
 
次に、海水水槽で使用する底砂は主にサンゴ砂かアラゴナイトサンドですが、
いずれも飼育水を弱アルカリ性に保つ緩衝作用があります。
 
アラゴナイトサンドとサンゴ砂の違いは、
アラゴナイトの方が溶けやすく、微量元素とミネラルが飼育水に供給され、
リン酸塩の含有量が少ない等と言われています。
 
ですので、RO水を使ってるとか、ナチュラル水槽で底砂が何cmと言うならともかく、
元々ケイ酸・硝酸が含まれる水道水で人工海水を溶いている私のレベルだと
気にしても仕方ないので、普通のサンゴ砂を使用しました。
ライブサンド等バクテリア付き底砂は、密閉されたパッケージの中で、好気性細菌が生きているとは思えないので、
普通のドライのサンゴ砂を購入しました。
 
底砂の厚みについては、
還元濾過を目的にするならば、10cm前後の厚みで敷く必要があります。
当方の水槽では、微量元素の供給、硝酸塩の排出は換水にて行いますので、
重量があり、病気の温床になりやすい底砂は薄め(2cm程度)に敷く予定です。
 
(4)その他、必要な物
海水水槽なので勿論、海水が必要です。今回は、人工海水を使用します。
ちなみに、多くの人工海水は、観賞魚専用人工海水の為、活魚(食用)には使用できません。
 
海水を作るには、比重計が必要になりますが、メーカー指定の分量を守っていれば新しく海水を作る場合については、比重計が無くてもつくれます。しかし、飼育水は常に蒸発しており、飼育水の比重を計るのに必須となります。
他に、水温維持の為、ヒーター、クーラー(又は冷却ファン)両方必要になります。



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