マリンアクアリウムで使用する比重計には、大きく分けて3種類程あるかと思うのですが、
(電気伝導率式は値段が高いので、候補から外しました。(-_-;))
どの比重計が扱いやすいか、測り方の違う3種類の比重計を比較してみました。
写真左.テトラ ハイドロメーター
海水を注いで針が指し示すメモリを読む、針式の比重計です。
写真中.ニッソー海水用比重計AQ-29(ボーメ度)
海水に浮かべて、水面部分のメモリを読んでボーメ度を測定します。
写真右.PPLS海水濃度屈折計
少量の海水に光を通して屈折率で海水濃度を測定します。
写真の屈折計は、Amazonさんで、3,850円で購入しました。
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では、どれくらい正確に測れるか確認です。
まずは、それぞれで水道水の比重を測ってみます。ほぼ1.000になれば正解です。
・テトラ ハイドロメーター
比重1.005くらい?
・ニッソー海水用比重計AQ-29(ボーメ度)
ボーメ度0、比重に換算すると1.000です。正確です。
ボーメ計が長さ20cmあるので、計測する水を入れる容器は、それ以上の深さが必要です。
ちなみに、写真は2.7Lの徳用ウィスキーのペットボトルに入れてます。
・PPLS 海水濃度屈折計
写真が見辛いですが、1.000です。正確です。
次に、人工海水(インスタントオーシャン)を測ってみました。
インスタントオーシャンは、水1Lに対して33gで比重1.020の海水が出来ると説明があります。
・テトラ ハイドロメーター
比重1.024くらい。高めに出る傾向がある様で、水道水を計測した時と同じ位の誤差です。
・ニッソー海水用比重計AQ-29(ボーメ度)
ボーメ度3くらい。比重に換算すると1.0212です。ほぼ正確に測れています。
・PPLS 海水濃度屈折計
比重1.020です。想定通りに正確に測れています。
海水自体は、水と人工海水の容量さえ合わせれば、比重計無しでも作れたりします。
問題は、水槽にある飼育水で、蒸発により海水濃度が変わった時や、
足し水をした時こそ比重を測る必要があると思います。
それぞれのメリット、デメリットです。(個人的主観です。)
テトラ ハイドロメーター | ニッソー海水用比重計 AQ-29(ボーメ度) |
PPLS 海水濃度屈折計 | |
正確さ | 目安程度 | ほぼ正確 | 正確 |
使い易さ | メーターに飼育水を注ぐだけ | 飼育水に浮かべるだけだが、 水流があると測れない。 水深が20cm以上必要 |
プリズム部に飼育水を 数滴落とすだけ |
温度による条件 | 24度で計測する事 | 25度で計測する事 | 温度自動補正 |
校正の有無 | 不要 | 不要 | 必要 |
結論としては、屈折計が、正確にはかれて扱い易いです。
ニッソーさんのボーメ計も、値段も手頃で、正確で、良いと思います。
ただ、20cm以上の水深が必要で、水流が無い事が条件になり、
飼育水を別の容器に移して測る必要があります。
ハイドロメーターは、測る度に数値が変わり安定しない印象で、目安程度です。