AX-60 Plus 改造 (濾過容量3倍 AX-45)

このコンテンツは改造を推奨するものではありません。改造については自己責任でお願いします!

先日のAX-60Plus設置に際して、小型水槽では、さすがに流量が大きすぎた為、一時的に水中モーターを下位のAX-45の物に換装しました。その時の様子です。

AX-60(無印)では、加工無しでAX-45の水中モーターに換装可能ですが、AX-60Plusの場合は、加工が必要です。下の表は、AXシリーズのホース径です。

排水ホース 吸水ホース
本体側 シャワーパイプ側 本体側 モーター接続部
AX-30 8mm 16mm 8mm 16mm
AX-45 8mm 16mm 8mm 18mm
AX-60 12mm 16mm 12mm 18mm
AX-60Plus 12mm 12mm 12mm 12mm
(専用ラバーで接続)

※注意:ホース径が同じでも、AX-45にAX-60(無印)のモーターを使用してはいけません。
AXシリーズはフィルターケース内が正圧になっています。
水中モーターを流量の大きな物から、小さな物へ交換する場合は問題を起こし難いですが、流量の小さな物から大きな物に交換した場合、メーカーが想定している耐圧範囲を超え、フィルターケース内が異常に加圧され、漏水を起こす危険性があります。

AX-60のホースは内径12mmですが、AX-45は、一番細い部分で8mmです。その分圧力は高まります。ホースが細い上に、モーターの流量を上げるとホースジョイント部に負荷がかかります。
同様に、フィルターケースのバックル部は、AX-60は4点止めですが、AX-45は2点止めとなっており、この部分にも負荷が掛かります。

と言う事で、濾材が目詰まりでもした日には、そら恐ろしい事に、、、。なるかもしれません。
本来、外部フィルターの動力は、排水側から水を引っ張って、フィルターケース内を負圧にするのが理想であって、吸水側から水を押し出して、正圧にするのはよろしくないと、エーハイム総合カタログのサブフィルターの説明にも書いてあります。

■AX-60 PlusにAX-45の水中モーターを付ける。
AX-60無印と違い、AX-60 Plusの場合、ホース径こそ12mmですが、モーターとの接合は専用ラバーを使用しています。ここが曲者で、AX-45のモーターの場合、ホース接合部の径が小さく、専用ラバーをはめてもスカスカです。

これをどうやって固定するかですが、

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安直に思いつくのが、バスコーク等のシリコン充填剤で固定する方法。
しかし、これだと再利用性が低下します。

水漏れ防止に!シールテープ 自己融着タイブで、耐湿性、耐犠牲に優れています。水止めテープPP79-1S
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次に思いつくのが、シールテープや自己融着テープ等で、水中モーターのパイプ接合部をグルグル巻きにして、パイプ径を合わせる方法。

ごちゃごちゃした配管もまとめてスッキリ!AX―30用 吸排水オプションセット
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イメージとしては、「AX-30用 吸排水オプションセット」の様な感じで、パイプ側ではなくモーター側にテープを巻く感じ。

AT-50/AT-60用テトラAT50/60用Oリング/ラバーセット
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そして、さらに思いついたのが、AT-50用のラバーを付けて、その上からAX-60Plus用のラバーを付ける方法です。って言うか、最初からそのつもりでした、、、。


AT-50用ラバー付きAX-45モーターの写真
AT-50用ラバーを装着したAX-45水中モーター

手元にAT-50の水中モーター(AX-45と同じもの)があったので、眺めていると、どうもぴったり嵌りそう。そこで付けてみました。

AT-50用ラバーを切断した写真
ただ、そのままではAT-50のラバーは長すぎるので、ラバー接合に必要な部分だけを残し、切断します。

切断したラバーの上からAX-60Plusの専用ラバーを取り付けた写真
切断したラバーの上から、AX-60Plusの専用ラバーを取り付けます。

水中モーター換装完了した写真
それにしてもピッタリです。
この方法の利点は、安い上に、見た目も損なわない。AT-50用のラバーは300円ちょっとです。
シールテープも概ね300円ぐらい。とは言うものの、シールテープは他でも使えますが、、、。
まぁ、手元に有る物を流用できれば、それが一番です。

ホースバンドで固定した写真
今回の改造とは関係ありませんが、パイプとラバーの接合部をホースクリップで補強してます。

■改造後の使用感
流量に関しては、AX-45の水中モーターなので、小型水槽に、ちょうど良いのは当たり前ですが、濾過容量がAX-60なので少々の過密にも耐えれそう(気分的な物です)。と言うものの濾過層が大きくなってると言う事は、その分水量も増えているので、あながち間違えではないはずです。

音に関しては、普通に設置した場合、エアポンプのノンノイズ S-100と同じ位。
(個人的主観ですが、)五月蠅いです。

色々試して、後日気付いたのですが、当方の場合、水中モーターを固定しているキスゴムを上下とも外し、宙ぶらりんにすると、静か(モーター部より流水音に似た動作音はする)になりました。
日中では、水面に波がないと動いているのか分からないくらいです。
ただ、深夜だと、やはりモーターの動作音は、はっきり聞こえます。

AXシリーズの騒音の原因は、キスゴム固定による共振である事は確かなので、次は、無改造でAX-60Plusの騒音を抑える努力をしてみます。



テトラ オートパワーフィルター AX-60 Plus 設置!!((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル?!

テトラの小型水槽用の外部フィルターAXシリーズの最高峰!!AX-60 Plusを設置したので、そのレビューです。AX-60にもなると、既に小型水槽用では無いですが、、、。
まずは、パッケージです。隣にあるユーロ EXパワーフィルター75と同じくらいの大きさです。
まぁ、箱の大きさは、どうでもいいです。
AX-60のパッケージ写真
パーツ類です。
AX-60のパーツ写真
水中モーターです。
上は、AT-50(AX-45と同じ物)の水中モーター、下がAX-60 Plus の水中モーターです。
※AT-50の水中モーターは、AT-50接続用ラバーを付けた状態です。AX-45には付属していません。
AX-60 Plus 水中モーター写真
「水中モーターは、水槽に入れるとかなり目立つ」と評判ですが、付属スポンジフィルターを
装着すると、そっちの方が目立ちますので、私はあまり気になりませんでした。
フィルターケースです。
AX-60とユーロ EXパワーフィルター75の比較です。奥行と高さはたいして変わりません。
AX-45だと、かなり小さいです。
AX-60のフィルターケース写真
付属の濾材です。
AX-60の濾材写真
ストレーナーとシャワーパイプです。
ストレーナーは、延長パイプで2段階に長さ調整が可能です。シャワーパイプは組み立てると
60cm規格水槽の側面にピッタリ収まるくらいです。30cmキューブでも背面のサイズにピッタリ。
AX-60のパイプ類写真
AX-60のシャワーパイプ写真
仮設。すごい振動!!モーターまわりの水面が波打ってます。
水中モーターが横縞模様に見えてますが、実は、これ振動による波紋です。
AX-60の振動の様子
シャワーパイプからも激流が、、、。
AX-60の水流の様子
AX-60激流2
一応、水槽ガラス面に当ててますが、それでも、、、。
AX-60激流3
あまりもの水流の強さに、今日の所は、水中モーターをAX-45のものに換装!!
魚もひとまず落ち着いた様子。
AX-60の設置完了
□まとめ
さすがシリーズ最高にして最大出力の水中モーターを装備しているだけあって、他とはパワーが違います。五月蠅いとか、騒々しいとか言うレベルではありません。まさに音波兵器です。水面を見ると吸水用オーバーフローパイプから波紋と言うか、まさに波動が広がっています。
設置している水槽はともかく、隣の水槽とも共鳴と言いますか、共振してさらに大きな振動を発します。
ガラス蓋など置こうものなら、粉砕しそうな勢いです。この凄まじい震源を水中に置こうなんざ、魚にとっては、いい迷惑です。きっとノイローゼになっちゃいます。
しかしながら、音は兎も角、当方の環境では、標準の水中モーターでは、流速が強い為、とりあえずは、AX-45用の水中モーターに換装して使用しております。
世間では、このフィルターを設置して、静かだと言う人が少なからず居る様なので、AX-60 Plusの水中モーターを普通に使って、静かになる様、もう少し試行錯誤してみます。
□おまけ
メンテナンス時にAX-60の電源を切り、再始動を行うと、エア噛みと言うか、モーターが空回りすることがあります。その際、もしフィルターケースを水槽より低い位置に置いているのであれば、稼働させたまま、ケースを水面付近まで持ち上げてみましょう。するとゴボゴボゴボと水を吸い上げはじめる、、、かもしれません。(うちのはこれで吸い上げます。)
最初から横置きにしていれば、問題無いような気がします、、、。
□ちょっと気になった点。
オーバーフローパイプと水中モーター接続用ラバーのパイプ側が単にはめ込むだけになっており、パイプの角度がちょっとずれると、水が漏れてきます。本来、水中にあるべき箇所なので問題無いと言えば問題ないですが、パイプが抜けたら嫌なので、念の為、ホースバンドで固定しときました。AX-60以下の機種では、ちゃんとホースクリップが付いてるのにね。
AX-60のラバー部
AX-60ラバー部の補強
※下のホースバンドで固定した写真は、AX-45の水中モーターに換装後のものです。